夕立に降られて、傘を買うか迷った
傘を買うか迷っているうちに、雨のほうが先に止んでしまった話。
玄関で蝉の抜け殻を踏んでしまった
朝6時52分、玄関で鳴った乾いた音。踏んだのは、空っぽになった蝉の抜け殻だった。
冷凍庫の保冷剤が、もう定員オーバーだった
冷凍庫を開けたら保冷剤で氷が作れなかった。捨てられない自分と、少し仲直りした話。
扇風機の風に、ただ吹かれる夜
扇風機の首振りを眺めるだけの夜に、ふと気づいたこと。
冷蔵庫に麦茶があるだけで
帰宅して、冷蔵庫を開けて、よく冷えた麦茶を一杯。夏の暮らしの土台は、案外こんなところにある。
冷房の部屋で、ブランケットにくるまる幸せ
冷房を効かせた部屋で、薄いブランケットにくるまる。矛盾しているようで、これがいちばん落ち着く。
夜のコンビニまで歩く、五分間の旅
深夜、特に買うものもないのにコンビニまで歩く。あの往復五分の中に、妙な自由がある。
「おつかれさま」を、自分にも言う
「おつかれさま」って、他人には一日に何度も言うのに、自分に言ったことは一度もなかった。
朝7時のゴミ出しで、今日はもうだめだと思った
ゴミ袋を持って外に出て、3歩で後悔した。クソ暑い。朝7時の時点で、今日はもうだめだと思った。
ティッシュを箱ごと抱えて、映画で泣いた
あらすじも結末も知っている。3回目だから。それでも今夜、この映画で泣くと決めて再生ボタンを押した。
金曜日の夜更かしは、どうしてあんなに甘いのか
平日の夜更かしは翌朝の後悔になるのに、金曜の夜更かしだけは、ごほうびの味がする。
今月、そうめんを11回ゆでた
数えるつもりはなかった。ゴミ箱の、そうめんの帯の数で、わかってしまっただけだ。
午前3時14分、自分の汗で目が覚めた
人間は、自分の汗で目が覚められる。この夏いちばんの発見が、これでいいのだろうか。
カレンダーの土曜に「無」と書いた
予定の名前ではない。何も入れない、という予定だ。書いたのは私だ。見るたび、ちょっと笑う。
夜11時、天井の電気を消してみたら
自分の部屋が、コンビニと同じ明るさで深夜まで営業していたことに、3年目で気づいた。
会わなくなった友達を、嫌いになったわけじゃない
あんなに毎日一緒にいたのに、もう何年も会っていない。ふとした瞬間に思い出す、あの人たちのこと。
予定のない週末に、罪悪感はいらない
気づけば日曜の夜。「今週末、何もしなかったな」という、あのうっすらした罪悪感の話。
「お一人様ですか」に、はいと言えた
この「はい」が言えるようになるまで、10年かかった。
湯船にお湯をはる、それだけの夜
いつからか、お風呂はシャワーで済ませるものになっていた。湯船にお湯をはるだけで、夜はこんなに変わるのに。
友達と会ったあと、どっと疲れてしまうあなたへ
会っている間は楽しい。なのに帰り道や家に着いた瞬間、どっと疲れが押し寄せる。そんな自分を、責めなくていい。
変わりたいのに変われない、を責めないで
「明日から本気出す」と何度誓っただろう。そして今日もまた同じ自分。でも、変われないのは意志のせいじゃない。
つい人と比べてしまう自分が、嫌になる日に
SNSで誰かのキラキラを見て落ち込む。そして、いちいち比べてしまう自分にも嫌気がさす。そんな夜の話。
がんばっているのに、報われない気がする夜に
「こんなにがんばっているのに、何も変わっていない気がする」。布団の中でふいに訪れる、あの心細い夜のこと。
日曜の夜が、少しだけ憂うつなあなたへ
日曜の夕方、あの音楽が聞こえてくる頃に、胸の奥がすっと重くなる。あの感覚の正体と、少しの処方箋。
「ちゃんとしなきゃ」に疲れた日に
部屋を片付けなきゃ、自炊しなきゃ、もっと成長しなきゃ。頭の中で鳴り続ける「べき」の声に、疲れていませんか。
サブスクを全部見直したら月5000円浮いた
動画、音楽、アプリの課金。ひとつひとつは小さくても、積もれば月5000円。全部書き出してみたら景色が変わった。
早起きが続かない私が見つけた“ゆる朝活”
5時起き、ランニング、勉強——理想の朝活で何度も挫折した。続いたのは「15分だけ早く起きる」だった。
サウナで“ととのう”を覚えた日
サウナ→水風呂→外気浴。この繰り返しの先にある“ととのう”感覚を知ってから、週末が待ち遠しくなった。
なぜカフェだと作業がはかどるのか
家の机では1ページも進まないのに、カフェに来た途端に集中できる。あの現象には、ちゃんと理由があった。
何も買わない休日をやってみた
丸一日、一円も使わないと決めた休日。不便かと思いきや、むしろ心が軽くなる発見があった。
スマホを置いた30分がくれるもの
気づいたら1時間、指がスクロールを止められない。そんな自分に嫌気がさして、スマホを別の部屋に置いてみた。
金曜はコンビニ新作の日
給料日でもご褒美でもない、たった300円の新作スイーツ。でもこれが、平凡な一週間の小さなゴールになっている。
一人暮らしの自炊を続ける小さなコツ
一人暮らしを始めた頃、張り切って自炊して、2週間で挫折した。続けるコツは「ちゃんとやらない」ことだった。
“推し”がいるだけで平日が変わる
推しがいると、なんてことない水曜日が「配信がある日」になる。生活に小さな目印が増えていく。
23時、インスタを閉じて湯を沸かした
親指が勝手に開いて、勝手にスクロールして、気づいたら40分。閉じたあと、天井がやけに低く感じた。
夕方の散歩という贅沢
夕方、日が傾きはじめる頃に家を出て、あてもなく近所を歩く。ここ最近、それがささやかな習慣になっている——。
梅雨の日の小さな楽しみ
雨が続くと、つい気分も沈みがちになる。けれど最近、雨の日にもちょっとした楽しみがあることに気づいた——。