部屋を片付けなきゃ。ちゃんと自炊しなきゃ。もっとスキルを身につけなきゃ。運動もしなきゃ、貯金もしなきゃ、将来のことも考えなきゃ——。頭の中で、たくさんの「〜しなきゃ」が、休むことなく鳴り続けている。そんな日はないだろうか。
そして、そのどれもが十分にできていない自分を見つけては、静かに責める。「なんて自分はダメなんだろう」と。一日の終わりに残るのが、達成感ではなく、できなかったことのリストばかりになっていく。
でも、少し立ち止まって考えてみてほしい。その「ちゃんと」の基準は、いったい誰が決めたものだろう。多くの場合、それはSNSで見た誰かの暮らしや、うまくいっている人の断片を寄せ集めて、勝手に作り上げた理想像だったりする。
画面の向こうの「ちゃんとした人」も、映っていないところでは部屋を散らかしているし、コンビニ弁当も食べるし、何もできない日もある。誰も、完璧になんて生きていない。編集された一部分だけを見て、自分の全部と比べても、勝てるわけがないのだ。
六十点で、十分だ。いや、今日をなんとか生き延びただけでも、本当は百点だと思う。朝起きて、身支度をして、一日をやり過ごした。それだけで、あなたは今日やるべきことを、ちゃんとやり遂げている。
自分に厳しくしすぎる人ほど、誰かに優しくされる資格がある。だから、まずはあなた自身が、あなたにいちばん優しくしてあげてほしい。「今日もよくやったね」。その一言を、頭の中の「しなきゃ」の声より、少しだけ大きく響かせてあげよう。
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